日本小児外科学会雑誌
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腸回転異常症の診断に超音波カラードプラ法が有用であった1例
川瀬 弘一里見 昭石田 清高橋 茂樹高橋 浩司田中 克幸村井 秀昭森田 孝夫足立 雅樹平敷 淳子
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1997 年 33 巻 4 号 p. 723-728

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抄録

症例は12歳女児. 胆汁性嘔吐,腹痛で発症し入院. 超音波カラードプラ法で上腸間膜動静脈の存在する位置が逆転する所見と腸間膜のねじれがリアルタイムに観察され,腸回転異常症・中腸軸捻転と診断した. 超音波カラードプラ法は,中腸軸捻転の捻転そのものを描出可能であり,またベッドサイドで繰り返して行えるという利点もある. 今後小児期の急性腹症には,超音波カラードプラ法が有用な検査法になると考えられた.

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