日本小児外科学会雑誌
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幼児急性胃軸捻転症の1治験例
小出 一樹山口 宗之山 有浩若林 巳代次上田 哲郎小澤 哲郎澤井 清石原 千長詠
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1997 年 33 巻 4 号 p. 753-757

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抄録

3歳10ヵ月女児,腹痛,嘔吐,腹満で発症した急性胃軸捻転症の1手術例を経験したので報告した. 胃管による胃内減圧と腹臥位療法にて約1週間の保存的療法を行ったが自然整復されなかったので手術療法を行った. 開腹により徒手整復および胃前壁を前腹壁へ縫合固定し,術後経過良好で治癒した. 本症例は胃および脾の複数の固定靭帯の欠損した続発性胃軸捻転症と考えられた.

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© 1997 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

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