2004 年 40 巻 2 号 p. 188-192
2歳3ヵ月の女児.結腸結腸型の腸重積を繰り返すため,精査目的で当科紹介になった.大腸内視鏡検査を施行したところ,横行結腸左側に直径25mm Ip型の腫瘤を認めた.他の大腸粘膜に異常は認めず,この腫瘤が先進部となり腸重積を繰り返しているものと判断した.腫瘤茎部の炎症が強いため内視鏡的切除は危険と判断し,開腹し腫瘤の切除を行った.病理組織学的検査にて,異型性のない嚢胞状に拡張した腺管を認め,若年性ポリープと診断した.術後腸重積の再発は認めていない.