日本小児外科学会雑誌
Online ISSN : 2187-4247
Print ISSN : 0288-609X
ISSN-L : 0288-609X
結腸結腸型腸重積の原因となった若年性ポリープの1例
種村 宏之渡辺 聖中村 博志岩崎 維和夫赤坂 喜誠
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 40 巻 2 号 p. 188-192

詳細
抄録

2歳3ヵ月の女児.結腸結腸型の腸重積を繰り返すため,精査目的で当科紹介になった.大腸内視鏡検査を施行したところ,横行結腸左側に直径25mm Ip型の腫瘤を認めた.他の大腸粘膜に異常は認めず,この腫瘤が先進部となり腸重積を繰り返しているものと判断した.腫瘤茎部の炎症が強いため内視鏡的切除は危険と判断し,開腹し腫瘤の切除を行った.病理組織学的検査にて,異型性のない嚢胞状に拡張した腺管を認め,若年性ポリープと診断した.術後腸重積の再発は認めていない.

著者関連情報
© 2004 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top