日本小児外科学会雑誌
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Brunner腺過誤腫様ポリープによる十二指腸空腸腸重積の1例
遠藤 耕介松川 泰廣渡邉 健太郎新宅 雅幸
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2009 年 45 巻 4 号 p. 719-723

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抄録

症例は10歳女児.入院時間欠的腹痛,タール便,貧血を認めた.上部消化管内視鏡検査では十二指腸第2部での狭窄像を認めた.腹部超音波, CTにて空腸にtarget signを認め,空腸腸重積の術前診断にて緊急手術を施行した.術中所見にて十二指腸空腸腸重積と診断し腸重積の整復および十二指腸の巨大ポリープの切除を行った.術後の経過は良好であった.切除標本は大きさが15×6cm,表面が周囲から連続する十二指腸粘膜に覆われ数個の乳頭状隆起を認めた.病理組織学的所見ではBrunner腺の過形成および血管,脂肪組織の異常増生を認めBrunner腺過誤腫様ポリープと診断した.小児の十二指腸空腸腸重積の報告は非常に稀である.これまでBrunner腺過誤腫様ポリープ4例,脂肪腫1例の計5例の英文論文を認めるのみで,本邦では初めての報告である.

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