日本小児外科学会雑誌
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症例報告
成分栄養剤にアレルギー症状を呈した新生児・乳児消化管アレルギーの1例
白井 剛山内 健竜田 恭介有馬 透
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2015 年 51 巻 4 号 p. 808-812

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抄録
症例は在胎36 週,体重3,095 g にて出生した男児.呼吸障害のため他院NICU に入院し,乳児用調整粉乳の投与を開始すると3 生日に血便あり.新生児・乳児消化管アレルギーが疑われたが高度加水分解乳でも血便を認め,12 生日よりエレンタールP®(以下,ED-P)の投与が開始された.しかし胃排泄不良のためED-P も投与不能となり,外科疾患の鑑別のため21 生日に当院へ転院となった.ED-P や脂肪乳剤を経口投与すると胃排泄不良を呈したが,大豆成分を含まないアミノ酸乳のエレメンタルフォーミュラ® や母乳では症状は出現せず,以後は良好な経過をとった.IgE-RAST では牛乳や大豆は陰性,薬剤誘発リンパ球刺激試験では乳児用調整粉乳は陽性(1,474%)であったが,ED-P は陰性(167%)であった.ED-P と脂肪乳剤に症状を呈したことから,大豆成分に対するアレルギーも疑われた.
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