日本小児外科学会雑誌
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症例報告
胎児期に縮小傾向を認めた肺葉内肺分画症の2例
山口 隆介世川 修末吉 亮牧 ゆかり古橋 七海小川 正樹
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2020 年 56 巻 4 号 p. 426-430

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抄録

【症例1】在胎22週,超音波検査にて肺分画症の胎児診断に至った.在胎25週に行った胎児MRIでは分画肺は右胸腔の2/3を占めていたが,在胎26週以降に分画肺の縮小を認めた.出生後の造影CTでも,胎児期と比較し明らかに病変が縮小していることが観察された.待機的に胸腔鏡下右肺下葉切除を施行した.【症例2】在胎21週,超音波検査にて右胸腔1/3を占める分画肺と異常血管を認め肺分画症の診断に至った.在胎26週には分画肺の縮小を認め,さらに在胎30週以降には分画肺は観察されなくなった.出生後の造影CTでは右肺下葉背側に小さな分画肺が確認され,待機的に胸腔鏡下右肺下葉切除を施行した.【考察】超音波精度の向上に伴い,在胎中に異常血管が描出され肺分画症の確定診断が得られることが増えている.我々が経験した2例は胎児期に肺分画症と診断することができたと共に,その在胎中の縮小変化を定量的に評価することができたので報告する.

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