日本小児外科学会雑誌
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症例報告
新生児期から症状があった舌根部囊胞の3例
渡邉 佳子浮山 越史阿部 陽友
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キーワード: 舌根部囊胞, 喘鳴, 開窓術
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2020 年 56 巻 6 号 p. 1010-1015

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抄録

舌根部囊胞の3例を経験した.3例とも新生児期から吸気性喘鳴,無呼吸,陥没呼吸といった呼吸器症状を認め,喉頭ファイバースコープ検査,CT検査,MRI検査で診断された.全例,開窓術を施行した.症例2は初回手術時の麻酔導入時に囊胞による圧排で声門の観察ができず緊急気管切開術を施行し,後日開窓術を施行した.全例,再発なく経過している.本症は突然死の原因にもなる可能性があるため,診断後は可及的早期に手術が必要である.乳幼児の喘鳴などの呼吸障害をみた場合は舌根部囊胞も念頭において診察をすすめることが重要である.術前に緊急気道確保が必要な場合や,手術の際の気道確保が問題になるため,術前の気道評価および緊急時における気管切開も含めた準備に関して小児科,麻酔科,耳鼻科との連携をとることが重要である.

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