日本小児外科学会雑誌
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症例報告
日齢3に非観血的整復を完遂した新生児腸重積症の1例
鳥飼 源史武藤 充野口 啓幸杉田 光士郎馬場 徳朗松久保 眞谷口 貴之三上 裕太石原 千詠茨 聡
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2020 年 56 巻 6 号 p. 1021-1026

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抄録

当院NICUは年間700例以上を支えるhigh volume centerであるが,今回,非観血的整復を完遂した腸重積症例を初めて経験したので報告する.症例は,日齢3の満期産男児.日齢2の夜間,緑色便に一部血性粘液の付着がみられた.翌朝,中等量の赤色粘血便をみとめ紹介となった.腹部膨満はなかったが,右側腹部にソーセージ様腫瘤を触知した.腹部超音波検査でmultiple concentric ring signをみとめ,回腸結腸型腸重積症と診断した.発症から19時間で高圧浣腸を試み,非観血的整復を完遂した.その後,再発はみられなかった.新生児期の腸重積は稀であるが,超音波検査により本症例の診断は容易であった.全身状態が良好で,腸管壊死を示唆する所見がない満期産新生児の回腸結腸型腸重積症例に対しては,穿孔時の緊急開腹手術体制を整えたうえで,安全に非観血的整復を試みることも妥当であると思われた.

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