日本小児外科学会雑誌
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症例報告
拡張膵管内に巨大膵石を伴った膵・胆管合流異常の1例
堀池 正樹諸冨 嘉樹北田 智弘東尾 篤史
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2020 年 56 巻 6 号 p. 998-1004

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抄録

膵・胆管合流異常(以下合流異常)に膵石を伴うことは比較的少なく,巨大膵石を伴った症例に対して確立された治療方針はない.今回拡張膵管内に直径10 mm以上の巨大膵石を伴った合流異常症例を経験したので報告する.症例は12歳,女児.来院3日前に突然腹痛を認め前医で急性膵炎を疑われ,当院小児科経由で当科に紹介された.精査の結果,拡張膵管内に巨大膵石を伴う戸谷Ic型の先天性胆道拡張症の所見を認め膵石嵌頓による急性膵炎様発作と診断,内視鏡的アプローチで膵管及び胆管ドレナージチューブを留置し症状改善を得た.拡張膵管と下部胆管が鋭角合流のため術中に胆管切離断端から拡張膵管内にアプローチするのは困難と判断し,肝外胆管切除・肝管空腸吻合術と同時に内視鏡下経乳頭的採石術を行った.術後経過は良好で術後12日で軽快退院した.術中採石が困難な小児合流異常症例では経乳頭的な内視鏡的採石術が有効であると思われた.

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