2022 年 58 巻 2 号 p. 183-187
症例は2歳5か月,女児.腸重積症に対し高圧浣腸による整復を行ったが,3日間で4度再発し,5回整復した.整復時に造影剤が回腸末端へ流入するものの,盲腸に陰影欠損が残るため,虫垂の器質的疾患を疑い,全身麻酔下に大腸内視鏡検査と内視鏡外科手術を行った.まず大腸内視鏡検査で大腸を観察したところ,盲腸内に虫垂粘膜が内腔へ翻転した隆起性病変を認めた.続いて腹腔内を観察したところ,虫垂根部が重積して埋没していたため,虫垂間膜を牽引して臍より虫垂を脱転して重積を解除し,根部で切除した.今回,虫垂重積症を合併した稀な腸重積症を経験したため,文献的考察を行い報告する.