日本小児外科学会雑誌
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症例報告
ヒルシュスプルング病を合併した限局性腸管拡張症と考えられた1例
後藤 俊平池田 太郎加藤 礼保納
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2022 年 58 巻 2 号 p. 188-193

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抄録

限局性腸管拡張症(以下SDI)は,1959年にSwensonらが初めて報告した比較的稀な疾患である.今回我々は,ヒルシュスプルング病(以下H病)を合併したSDIと考えられた1例を経験したため報告する.症例は日齢0,女児.在胎38週6日,出生体重2,396 gであった.出生後に呼吸障害のために新生児搬送となった.排便障害を認め,単純レントゲン写真では,骨盤内腫瘤を疑わせる腸管ガスの異常分布を認め,注腸造影検査にてS状結腸の著明な拡張と直腸の狭窄を認めた.SDIおよびshort segment typeのH病を疑い,日齢8に直腸全層生検術および人工肛門造設術を施行後,月齢10に根治術を施行した.根治術後,自力排便を認めるようになり現在に至る.SDIの治療は病変部の切除であるが,他の器質的疾患が併存する可能性も否定できず,診断および手術治療について十分注意する必要がある.

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