2023 年 59 巻 4 号 p. 793-798
梨状窩瘻は根本的治療として瘻管摘除術が行われる.瘻管の状態によって再発率が高いこともあり,代替的な治療法として瘻孔入り口を焼灼閉鎖する化学的焼灼術が開発された.しかしながら瘻孔入り口を閉鎖しても瘻管全体が遺残している可能性があった.この度フード付き内視鏡を用いた治療を行い,瘻管を焼灼したことを確認し治療を完遂した.治療後に内視鏡検査と造影検査で瘻孔入り口の閉鎖を,エコーにて瘻管の縮小を確認した.合併症は咽頭痛のみであった.本法は従来の化学的焼灼術に比べ,より根治性を追求した治療法であり,梨状窩瘻に対する治療の選択肢の1つになりうる.