日本小児外科学会雑誌
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症例報告
短腸症候群に対してテデュグルチド(レベスティブ®)を使用した1例
藤枝 悠希 大畠 雅之
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2023 年 59 巻 7 号 p. 1070-1075

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抄録

症例は10歳男児,回腸・結腸欠損型の短腸で出生し日齢1に人工肛門を造設された.栄養管理が必要になったため,2歳時から中心静脈カテーテル(central venous catheter: CVC)を留置し経口摂取に加え,在宅中心静脈栄養を開始した.何度かカテーテル関連血流感染症(catheter related blood stream infection; CRBSI)を起こし,CVCの入れ替えを行った.2021年に短腸症候群治療薬であるGlucagon-like peptide-2(GLP-2)アナログ製剤のテデュグルチドが保険収載されたため,当院でも投与を開始し1年以上が経過した.内視鏡検査で絨毛の延長が視認でき,便性状が改善した.身長や体重を維持しつつ静脈栄養の依存軽減が可能で,CRBSI発生の頻度が減少した.有害事象として腹痛とストーマパウチ内への排ガスの増加を認めたが,時間経過とともに改善した.人工肛門を造設している短腸症候群患児にテデュグルチドの効果を認めており,経過を報告する.

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