日本小児外科学会雑誌
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症例報告
外傷性精巣破裂の1小児例
松島 正 宮國 憲昭川谷 慶太杉原 哲郎梶 沙友里内田 豪気大橋 伸介黒部 仁大木 隆生
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キーワード: 精巣破裂, 外傷, 白膜修復術
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 60 巻 2 号 p. 195-200

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抄録

症例は13歳男児.友人に右陰囊を蹴り上げられ受傷し,疼痛が持続したため近医を受診,精巣破裂の疑いで当院紹介となった.超音波検査にて精巣を横断する低エコー域と不均一な低エコー域を認め,右精巣破裂及び陰囊内血腫と考えられた.また,ドプラ超音波検査にて右精巣内の血流低下を認めた.以上より外傷による精巣破裂と診断し,受傷後約9時間後に緊急手術を施行した.精巣白膜が断裂し,破裂した精巣実質が露出していたが,精巣は温存可能と判断し白膜修復術を施行した.外傷性精巣破裂の主要な原因はスポーツやバイクを主とする交通事故であるため,本邦における報告は成人例が多く,15歳以下の小児例は稀である.小児における外傷性精巣破裂を経験したため文献的考察を加えて報告する.

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