日本小児外科学会雑誌
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症例報告
初回手術で摘出し得た複数個の高吸水性樹脂製品の異物誤飲による腸閉塞の1小児例
川脇 拓磨小西 快三村 和哉富樫 佑一津田 知樹
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2024 年 60 巻 5 号 p. 820-825

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抄録

症例は手術既往のない8か月の男児.第1病日に頻回の嘔吐で休日診療所を受診し,第2病日に症状増悪して当院小児科を受診した.急性胃腸炎の診断で入院加療となったが,第3病日に胆汁性嘔吐を認め,精査・加療目的に当科紹介となった.腹部造影CT検査で,腹水増加を伴う腸閉塞を認め,同日に試験開腹術を施行した.Treitz靭帯より100 cm肛門側の小腸に閉塞機転を認めた.同部位に消化管異物を認め,小切開を加えて異物を摘出した.さらに検索すると,Treitz靭帯より10 cm肛門側にも異物を認め,同様に摘出して手術を終了した.経過良好で術後8日目に退院となった.摘出した異物は,解析により高吸水性樹脂製品(以下,本異物)と判明した.本邦では認めなかったが,海外では複数個の本異物を誤飲した報告もあり,中には残存異物によって再手術を要した報告も認めた.本異物の誤飲による腸閉塞の特性を理解し,初回手術で完全に異物を除去することが重要であると考えられた.

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