日本小児外科学会雑誌
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症例報告
内翻したメッケル憩室を先進部とした小腸重積とメッケル憩室出血を併発した1例
一瀬 諒紀高澤 慎也 則内 友博鈴木 啓介小西 健一郎吉田 真理子日向 宗利藤代 凖
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2024 年 60 巻 6 号 p. 921-926

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抄録

生来健康な8歳女児.食欲低下と嘔吐を認め,一度症状は改善したが再び多量の血便と顔面蒼白を認め救急要請となった.腹部は平坦軟,圧痛なし.超音波検査で径15 mmの腫瘤を先進部とする小腸重積を認めた.造影CTでは腫瘤を指摘できず,重積腸管の造影効果は保たれていた.同日緊急で単孔式腹腔鏡補助下腸重積症整復術を施行した.終末回腸から110 cm口側の小腸に,腫瘤を先進部とした腸重積を認めた.腫瘤性病変を含めた小腸部分切除術を施行した.病理検査により,内翻した出血性メッケル憩室であることが明らかとなった.メッケル憩室による腸重積では,内翻したメッケル憩室が先進部位であることがしばしば報告される.本症例は腸重積では説明できない多量の血便を呈した点が特徴的で,メッケル憩室の潰瘍底からの出血であったと考える.多量の血便を伴い腫瘤を先進部位とした腸重積では,内翻した出血性メッケル憩室による腸重積を疑うことが重要である.

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