日本小児外科学会雑誌
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症例報告
腹腔鏡で診断された非還納性Amyand’s herniaの1例
塚田 遼井深 奏司岩崎 駿阪 龍太
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 60 巻 6 号 p. 944-948

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抄録

Amyand’s hernia(以下,本症)は虫垂の脱出を伴う鼠径ヘルニアであり,まれである.術前診断は困難で術中に診断されることが多い.今回,鼠径ヘルニア嵌頓の診断で緊急手術を行い腹腔鏡下に本症と診断した症例を報告する.症例は11か月男児.右鼠径部膨隆・不機嫌を認め当院に搬送,徒手整復困難であり右鼠径ヘルニア嵌頓と診断,発症後10時間で緊急手術を行った.腹腔鏡下に観察すると右鼠径管に虫垂を含む回盲部の脱出を認め,圧迫で整復を行った.虫垂に明らかな炎症を認めなかったため,ヘルニア修復術を行い終了した.術後2年でヘルニア再発や虫垂炎の発症は認めていない.本症に対して,腹腔鏡手術が有用である可能性が示唆された.

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