2024 年 60 巻 7 号 p. 978-984
先天性小腸閉鎖症の同胞発生例を経験した.【症例1】男児.35週6日2,860 gで第1子として出生した.出生後より胆汁性嘔吐を呈し,エコーで小腸軸捻転の所見を認め,緊急手術を施行した.所見としてはTreitz靭帯から85 cmの部位に離断型小腸閉鎖症と,同部位を起点とした小腸軸捻転を認めた.捻転解除し拡張小腸切除および吻合を施行した.【症例2】女児.35週1日2,696 gで第2子として出生した.出生後に低血糖を認め,当院搬送となった.レントゲンで拡張腸管を認め,小腸閉鎖症の疑いで緊急手術を施行した.所見としてはTreitz靭帯から100 cmの部位に索状型小腸閉鎖症を認めた.拡張腸管の切除および吻合を施行した.先天性小腸閉鎖症は5,000から10,000出生に1人の頻度で発生する新生児外科疾患である.一般的に家族性はなく同胞発生例は極めて稀であり文献的考察を加え報告する.