日本小児外科学会雑誌
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症例報告
輪状軟骨切開(開窓)術を行った3例のまとめ
―気管腕頭動脈瘻の高リスク症例,短頸・喉頭低位に対する安全な気管切開―
遠藤 悠紀佐野 信行
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 61 巻 4 号 p. 746-749

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抄録

医療技術の進歩に伴い外科的気道確保の適応症例は多様化している.輪状軟骨切開(開窓)術(Cricotracheostomy; CT)は最短距離で気道に到達可能で,高い位置で気管孔を作成できる新しい術式である.症例1は11歳男性,基礎疾患に先天性筋強直性ジストロフィーがあり,症例2は16歳男性,基礎疾患に低酸素性脳症後遺症があり,症例1,2ともに肺炎後の抜管困難で外科的気道確保の方針となるが,腕頭動脈が胸骨切痕の頭側に位置し,気管腕頭動脈瘻の高リスクのためCTを行った.症例3は39歳女性,基礎疾患に骨形成不全症あり.喘息発作による抜管困難のため外科的気道確保の方針となるが,極度の短頸,喉頭低位のためCTを行った.3例とも術中術後の有害事象はなく,経口摂取や発声が可能な状態で外来通院中である.CTは気管孔が頸部高位に作成され,安定性も良く,気管腕頭動脈瘻の高リスク症例,短頸・喉頭低位症例における気道管理において極めて安全性が高い術式である.

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