日本小児外科学会雑誌
Online ISSN : 2187-4247
Print ISSN : 0288-609X
ISSN-L : 0288-609X
症例報告
外科的摘出が有効であった小児の頸部venous aneurysmの1例
濱崎 祐 , 木下 義晶, 小林 隆, 髙橋 良彰, 荒井 勇樹, 大山 俊之, 菅井 佑, 横田 直樹, 金田 聡
著者情報
キーワード: venous aneurysm, 外頸静脈, 小児
ジャーナル オープンアクセス

2025 年 61 巻 5 号 p. 851-857

詳細
抄録

症例は手術時6歳女児.3歳時に右頸部腫瘤に気付き,近医小児外科を受診した.右頸部鎖骨上窩に40×20 mmの腫瘤を認め,超音波検査で静脈瘤と診断されたが,疼痛などの症状はなく,一旦経過観察となった.5歳時に静脈瘤が60×20 mmに増大傾向を示し,当院へ紹介された.右頸部鎖骨上の静脈瘤は息こらえで膨隆を認めた.画像診断で静脈瘤と右外頸静脈との交通を認めた.静脈瘤の増大傾向があり,また保護者から整容面に対して治療希望があることから手術適応と判断した.全身麻酔下に静脈瘤摘出術を施行した.病理診断はvenous aneurysmであった.術後合併症なく経過し,軽快退院した.術後2年経過し,再発を認めない.Venous aneurysmは小児では稀な静脈の拡張性病変である.無症状のまま経過する場合もあるが,有症状時や自験例のように増大傾向や整容的問題を伴う症例に対して外科的摘出が推奨される.

著者関連情報
© 2025 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top