日本小児外科学会雑誌
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症例報告
大陰唇のPrepubertal fibrous hyperplasiaに対して保存的に観察した3例
水島 穂波 大浜 和憲
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2025 年 61 巻 5 号 p. 858-862

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抄録

症例1は7歳女児.無痛性の右鼠径部腫脹を主訴に受診した.右鼠径部~大陰唇にかけて柔らかい腫脹を認めた.エコーで,脂肪組織の肥厚を認め,MRI検査でT1・T2強調画像とも繊維成分に富む境界不明瞭な低信号領域が描出され,Prepubertal fibrous hyperplasia(以下,PUFH)と診断した.症例2は9歳女児.5年前に左鼠径ヘルニア根治術を施行した.2か月前から無痛性の右大陰唇部腫脹を認め再診した.検査でPUFHと診断した.症例3は6歳女児.右鼠径部腫脹を認め,受診した.同様の検査でPUFHの診断とした.全例で経過観察し,自然軽快した.PUFHは,性ホルモン依存性の繊維組織の過形成による思春期前の女児に好発する大陰唇の腫大を示す疾患で,その概念は比較的新しい.発症年齢や画像所見から,本症と診断可能だが,増大する症例や画像的に確定診断が困難な症例には生検や切除をされた報告もある.しかし,保存的に自然縮小した報告があることや,完全切除が困難で再発例も多いことから,積極的切除は慎重に検討が必要である.

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