日本小児外科学会雑誌
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症例報告
腎芽腫術後の難治性リンパ漏に対して治療的リンパ管造影を施行し,有効であった1例
髙野 祥一 木下 義晶小林 隆武本 淳吉荒井 勇樹大山 俊之斎藤 浩一堀井 陽祐金子 昌弘
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2025 年 61 巻 6 号 p. 930-936

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抄録

腎芽腫術後の難治性リンパ漏に対してリピオドールによる治療的リンパ管造影が有効であった1例を経験した.症例は2歳女児.腎芽腫に対して腎摘出術を施行後,乳糜様のリンパ漏を認めた.MCTフォーミュラミルクやオクトレオチドによる保存的治療を行うも改善に乏しく,術後44日目に治療的リンパ管造影を施行した.両側鼠径部リンパ節よりリピオドールを注入し,明らかな合併症なく施行し得た.施行翌日より排液量は著明に減少し,その後再燃を認めていない.小児の腹部固形腫瘍術後の難治性リンパ漏に対してリピオドールによる治療的リンパ管造影は,安全かつ有効な治療選択肢の一つとなり得ることが示唆された.

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