日本小児外科学会雑誌
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症例報告
小児期発症バセドウ病による高度気道狭窄に対して多診療科連携により集学的治療を行った1例
猪股 直高小川 雄大 内野 眞也小栗 沙織竹森 翼甲斐 真也松本 重清吉村 健司二宮 繁生猪股 雅史
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2025 年 61 巻 7 号 p. 1024-1029

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抄録

小児期発症バセドウ病の治療は薬物治療が主体であり,手術適応となる症例は多くない.今回,高度気道狭窄を呈した5歳女児のバセドウ病症例に対して,多診療科連携での診療を行ったので報告する.症例は5歳女児,出生後に21トリソミー,クレチン症と診断され,2歳時にバセドウ病へと変容したため抗甲状腺薬での加療が行われていた.4歳5か月頃から喘鳴が出現し,甲状腺腫による気道狭窄を認め加療目的に当科紹介となった.気管の最狭小部は2.6 mmと高度狭窄を認め,症状改善目的に甲状腺亜全摘を予定した.全身麻酔時の気道確保困難が予想されたため,多診療科カンファレンスの上,体外循環の準備下に手術を行う方針とした.自発呼吸を残した状態での軽度鎮静下意識下挿管が可能であり,予定通り甲状腺亜全摘術を行うことができた.小児期発症バセドウ病による高度気道狭窄は報告例が少なく,多診療科が連携して診療を行う必要があると考えられた.

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