日本小児外科学会雑誌
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原著
2006年から2025年までの20年間に経験した症候性小児メッケル憩室24症例の検討
楯川 幸弘
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2026 年 62 巻 2 号 p. 149-155

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抄録

【目的】メッケル憩室を原因として発症した症候性小児症例について,発症病態を検討した.

【方法】当院で20年間に経験した症候性小児メッケル憩室24症例を対象とした.

【結果】年齢分布は生後4日目から13歳までみられ,性別では男児14例,女児10例であった.腸重積の先進部:5例,メッケル憩室バンドによる内ヘルニア:8例,下血の診断としてメッケルシンチ陽性:8例,メッケル憩室穿孔:3例であった.開腹手術は7例,腹腔鏡手術は15例,腹腔鏡手術から開腹手術に移行例は2例であった.術前に腹部エコー,CTなどでメッケル憩室が診断された症例は4例であった.年齢分布で,生後1か月未満は1例でメッケル憩室穿孔例であった.生後1か月以上生後1歳未満は5例,内訳はメッケルシンチ陽性:1例,腸重積による先進部:1例,メッケル憩室バンドによる内ヘルニア:3例であった.1歳以上は18例,内訳はメッケル憩室バンドによる内ヘルニア:5例,メッケルシンチ陽性:7例,腸重積の先進部:4例,穿孔:2例であった.穿孔例3例中,2例は異所性胃粘膜がみられ,1例は異所性胃粘膜がなかったが固有筋層の一部欠損がみられ,胎便栓症候群に伴いメッケル憩室内の腸管内圧が上昇したことが穿孔の原因と考えられる.

【結語】小児急性腹症の原因として,症候性メッケル憩室があるが,その病態としてメッケル憩室を先進部とする腸重積,メッケル憩室穿孔,メッケル憩室バンドにより内ヘルニアによる腸閉塞などが原因であることがあるので鑑別診断すべきである.

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