日本小児外科学会雑誌
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症例報告
X線透視の補助下に2.8 mm細径ファイバースコープを用いて摘出し得た1歳児の気道異物
飛田 壮貴吉田 志帆 澁谷 聡一張 碩石橋 千佳川越 いづみ宮野 剛
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2026 年 62 巻 2 号 p. 156-161

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抄録

気道異物は気道閉塞により致死的な状況となり得るため,緊急処置が必要な救急疾患である.今回我々は,X線透視を併用することで細径気管支ファイバースコープによる気道異物摘出に成功した症例を経験したので報告する.症例は1歳女児,猫トイレ用の猫砂を誤嚥し救急要請となった.前医で胸部CTを撮影されたところ,右主気管支に円柱状で長径13 mm大の気道異物を認めたため,当科に転院搬送となり,緊急異物摘出術を施行した.X線透視にて右主気管支から主気管支へ移動する可動性のある異物を認め,気管支ファイバースコープよりバスケットカテーテルを挿入して異物を摘出した.従来,気管異物に対しては硬性鏡を使用した摘出術が主流であったが,本症例のように気管分岐部より末梢の異物摘出においては,気管支ファイバースコープも有用である.また,X線透視を併用することで,可動性のある異物を確実に摘出し得た.

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