【目的】本研究では,最大等尺性肩屈曲運動(以下,MVIC肩屈曲)と投球動作における肩甲骨位置の関連性を明らかにすることを目的とした。
【方法】大学野球選手15名を対象に,3次元動作解析装置を用いて肩甲骨位置を定量評価した。肩関節90°屈曲位でMVIC肩屈曲時の肩甲骨位置の変化量と投球動作時の足部接地(以下,FC)・肩関節最大外旋位(以下,MER)・ボールリリースにおける肩甲骨位置を計測した。MVIC肩屈曲の肩甲骨位置の変化量と投球動作時の肩甲骨位置との関連性を検討するために,ピアソンの相関係数を算出した。
【結果】MVIC肩屈曲の肩甲骨内旋角度の変化量は,FC(r=0.55, p=0.033)とMER(r=0.52, p=0.047)の肩甲骨内旋角度と有意な正の相関関係を認めた。
【結論】MVIC肩屈曲の肩甲骨内旋の変化量は,投球動作時の肩甲骨内旋角度を推測する評価指標として有用となる可能性がある。