抄録
管理が行なわれず放置され, 大径木化したコナラ二次林において, 更新伐採後のコナラ(Quercus serrata Thunb.)萌芽率の規定要因を検討した。伐採後より年1回の下刈管理を伴う伐採区を50ヶ所選定し, 光条件と下層植生の状態を調べた。また, その中の全てのコナラ切株について, 萌芽枝の有無と最近の年輪成長量, および伐採高を調べた。その結果, 林冠空隙率が高く光条件が良好な伐採区の萌芽率が高かった。また, 伐採前5年間の年輪成長量が5 mm以下であった切株の萌芽率が低く, さらに伐採高が低い切株ほど萌芽率が高かった。これらの3要因について, 数量化II類による分析を行った結果, 実際における萌芽の有無の83%を説明できた。