日本緑化工学会誌
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論文
都市緑化樹木によるCO2固定量の算定方法に関する研究
藤原 宣夫山岸 裕村中 重仁
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2002 年 28 巻 1 号 p. 26-31

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抄録

森林のCO2固定量については, 面積あたり固定量を原単位とした算定方法が明らかとされているが, 街路樹など森林形状を有しない都市緑化樹木によるCO2固定量の算定には, 樹木1本あたりの原単位の設定が必要と考えられる。本研究では, 原単位となる年間木質部乾重成長量の算定式を得るため, 都市緑化に多用される6樹種, 30本を対象に, 樹幹解析により成長過程を明らかにした。その結果, 樹高, 胸高直径と木質部乾燥重量には密接な関係があり, 回帰曲線が得られた。また, 樹高, 胸高直径と樹齢とは直線による回帰が可能であり, 両者の関係から, 特定の大きさの樹木1本の年間木質部乾重成長量を推定する式を作成した。この式からは, 各樹種の多様な大きさに対応した年間木質部乾重成長量が得られる。算定式の構造は次のとおりである。Y= a{(X+c)b-Xb} ; Y: 年間木質部乾重成長量(kg/y), X: 樹高(m) または胸高直径(cm), a, bおよびc: 樹種毎の定数

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© 2002 日本緑化工学会
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