抄録
植物性発生材を粉砕して土壌に敷きならし, 土壌改良材として利用するための基礎的知見を得るために, 植物性発生材の粒径(長さ)と, 敷きならされた植物性発生材への窒素肥料の添加が, 植物性発生材の分解特性, 土壌の化学性, 植物生育に及ぼす影響について調査した。植物性発生材の粒径が小さいほど植物性発生材中の易分解性有機物の分解と苗木の生育が促進され, 土壌の酸が中和された。植物性発生材への窒素肥料添加によって, 微生物による植物性発生材の分解活性が高まり, 土壌中の有機物含有量が増加した。過剰な施肥は苗木の生育を阻害した。植物性発生材への施肥量は植物性発生材のC/N比を20程度にする量より少なくするべきである。