抄録
寒冷少雪地域において, 道路法面の凍上害防止を目的に, 1ヶ所に4方位の揃った切土法面で4冬にわたって凍結深さを観測し凍上害を調査した。その結果, ひと冬の最大凍結深さは, 日射や積雪の影響によって, 大きい方から西向き, 北向き, 南向き, 東向き法面の順になった。また, 被害は西向きと北向きで多く起こることが判明した。これらの法面では, 表層の客土だけでなく地山まで凍結し, その地質構造や地下水が凍上量を大きくすると考えられる。今後, 調査結果を積み重ねて, 同地域での凍上害を防止する, より適切な施工方法や維持管理方法を提案したい。