抄録
ビデオ画像を用い,屋上の緑化形態の違いによる景観評価構造の特性を把握しようとした。屋上緑化の現地調査から緑化形態を分類して12事例(屋上庭園5事例,芝およびセダムの単一種植栽(以下,単植)とその他の多種混植植栽(以下,混植)による緑化6事例,無植栽1事例)を抽出し,評価グリッド法およびSD法を用いて景観評価実験を実施した。プロフィール分析において,セダム単植による屋上緑化の心理的評価が最も低く,無植栽の屋上よりさらに評価が劣った。一方,芝単植による緑化は,屋上庭園よりもさらに心理的評価が高かった。因子分析において,屋上庭園と単植および混植による緑化では,身体感覚的評価因子および自然認知的評価因子が共通の評価因子として抽出された。また,屋上庭園では,上述の2因子に加えて,視覚的評価因子が共通の評価因子として抽出された。