抄録
建設工事に伴い大量に発生する伐採木, 抜根材を現場内で粉砕し, 堆肥化を行わずに植物の生育基盤材として有効利用した。堆肥化を行わずに利用すると植物に生育障害が現れるため,これらを軽減する目的でいくつかの添加剤を併用した。その結果,脆弱で表層崩落の起こりやすい火山灰層(スコリア層)における晩秋施工であったにもかかわらず,翌春には導入植物による全面緑化, 被覆が成され良好な生育状態となった。積雪を伴う越冬後にも凍上, 霜柱害による生育基盤の崩落も認められず,法面保護効果の高いことが確認された。