抄録
ヤシ繊維を基盤とする植生ロール(ベストマンロール)は,水辺緑化を目的として多自然型川づくりやビオトープ整備における素材の一つとして用いられている。ここでは既存の事例を基にその有効性を検証した。その結果,植生ロールは植生護岸を形成させるための補助材料としての役割を果たし,それをさらに確実なものとするためには,(1)施工目的と現地の環境条件に適合した根のしっかりと張る多年生草本を積極的に植栽する必要がある,(2)強度的な限界があり,他工法との組み合わせが必要となる場合がある,(3)施工後に目的に応じた維持管理を実施する必要があることが明らかになった。