抄録
屋上緑化を想定し,アゼスゲ等による蒸発散量及び温度上昇抑制効果について評価した。その結果,蒸発散による夏期晴天時の消費水量は,非刈取り区で約 11 l/m2/day,刈取り区においては半分以下の約 5 l/m2/day であった。刈取り区における消費水量は非刈取り区の半分以下になるものの,屋上面の平均温度はシバ植栽に比べると 3~4℃ 低く,非刈取り区に近かった。夏期晴天時の日中の地際の温度は,非刈取り区において気温より低い傾向が見られ,刈取り区においても南中時刻以降は気温よりも低くなる傾向が見られた。上記の結果より,アゼスゲを中心とした湿生植物と,刈取り等の簡単な維持管理と併せて屋上緑化に用いることによって,ヒートアイランド現象の緩和が期待できることが示唆された。