抄録
摘要:照葉樹林帯における人工林の広葉樹林化施業では,林床に密生して低木層を形成するヒサカキなど常緑低木が高木性広葉樹の更新阻害要因として懸念されている。ヒノキ人工林において3つの異なる高木層処理区(群状択伐,強度間伐,無間伐)と,それぞれに2つの低木層処理区(除去,残置)を設け,処理後1年目の広葉樹侵入などを調査した。広葉樹侵入に対する低木層処理の効果は高木層処理区によって異なり,低木層処理が林床の相対散乱光強度の差異に大きく影響した強度間伐区のみで有意な処理効果が確認された。今後さらに追跡調査を行い,適切な低木層の取り扱い手法を明らかにする必要がある。