抄録
本研究では,小規模河川の河口域における海浜植物の保全方法の確立を目的として,攪乱の大きい砂州の海浜草本群落において植生と微地形との関係を調べた。大阪湾南部における海浜植物が生育する4河川の河口域の砂州で,2006年9月に植生調査,2006年9月・12月に断面測量を同一ライン上で実施した。その結果,砂州の微地形と海浜草本群落の定着の関係が明らかとなった。標高の変化が大きい場所で植物は生育しておらず,標高の変化は, 潮位と関係があった。また,砂州が波の方向を遮るような形状をしている場合,砂州の海側よりも川側の方が生育する植物種数は多く,海浜植物は低位の場所で優占していた。