抄録
中国内蒙古自治区の毛烏素沙地では,自生種サリュウ(Salix psammophila C. Wang et Ch. Y. Yang)を用いた植林が行われている。筆者らは,2008年に現地自生のサリュウを対象に,流動砂丘に調査プロットを設置し,合計36個体の調査対象木の全量掘取り調査を行った。測定の結果より,生育比高の高い個体ほど,当年枝主軸の伸長量および乾燥重量が増加するという傾向がみられた。地下部の成長についても,生育比高の上昇に伴って,流砂に埋没した主幹の長さが大きくなっており,主幹に着生する一次側根の合計本数も増加していることが分かった。一方,主幹に着生する一次側根の平均伸長量については,生育比高が上昇するにつれて減少するという傾向がみられた。