抄録
中部山岳国立公園内に位置する安房峠道路は,自然回復事業として建設当初に専門的な検討が行われた経緯があり,地域性苗木を用いて補植を行うこととなった。積雪寒冷地という厳しい条件で早期対応を求められる中,地域と連携して,プラグ苗の段階でのり面へと植栽し,現地にて養生を行いながら継続したモニタリングを実施している。プラグ苗植栽には課題が多く,施工から約2年の経緯と現状を検証した。その結果,種子採取から最短で 8カ月程度の生育期間で現地に植栽可能だが,現地で1本ずつ養生する必要があり養生材費用を含めると,通常の地域性苗木よりも 2割程度増額となり,施工する際には充分な検討が必要であることが分かった。