抄録
淀川を対象として昭和20年代以降の子どもの河川利用の変化を調査した。20~60代の男性,各世代10名にヒアリングを行った結果,40~60代では魚つり,水泳などの水に触れる利用方法が多かったが,世代が若くなるにつれ,校外学習や花火大会などの水に触れないものに変化したことが分かった。また,小学生時代に週4,5回以上は淀川で遊んでいた40~60代は,淀川を日常的な遊び場と認識していたが,月に数回以下の20~30代はイベントなどが行われる特別な場所と認識していた。若い世代における淀川利用の減少の要因として,水質の悪化や淀川に行くことを禁止する社会規範のほか,家庭用ゲームの普及の影響が大きいことが推察された。