2018 年 44 巻 1 号 p. 221-224
北海道では堤防法面のオオイタドリ抑制が課題となっているが,抑制対策の基礎情報となる水平地下茎の分布やその側芽の特性は把握されていない。そこで,本報告では,オオイタドリ群落を高圧洗浄機等で掘り出し,水平地上茎および塊茎の特性,水平地下茎と側芽数・側芽直径等との関係を調査した。その結果,1 株個体の水平地下茎長は平均550 cm にも達し,側芽形成率は水平地下茎直径が5 mm 以上で50%以上,15 mm 以上で概ね100%に達することが示された。また,水平地下茎直径15 mm 以上では概ね10 個/ m の側芽を形成すること,水平地下茎直径が太い程,側芽直径も太くなることを把握した。