都市において人工地盤上に緑地を設ける事例が増えており,その植栽基盤に火山レキなどを母材に有機系土壌改良材を混合した人工軽量土壌が使われている。本研究では,人工軽量土壌の適用性を評価するために,市販の土壌5 種類について,水分状態を変えて突き固めた時の三相分布と飽和透水係数を測定した。その結果,1)pF 1.8 を上回るような土壌水分量が高い状態で突き固めると気相率が低下すること,2)供試土壌によって突き固め時の透水係数が異なること,が明らかとなった。また,突き固め時の透水係数が異なる2 種類の軽量土壌を敷き均した蛇かごプランターにて植物の生育状況を比較し,突き固め時の土壌物理性が植物の生育に及ぼす影響を検証した。