自然進入促進型植生マットを50度以上の林道切土法面に敷設し,3年間侵入個体数を調査した。2年目から3年目に侵入数は,559%増加し,11.2個/m2となった。同期間の植被率は,267%増加し,16.5%と侵入数よりも低い増加率となった。これは,シカの食害によって地上部が損傷した影響が大きかった。傾斜と侵入位置の関係では,有意な差は確認されなかった。土質と侵入位置との関係は,土質の境界付近に多く侵入していたが,土質条件と侵入個体数に明確な関係性は認められなかった。傾斜角度や土質は必ずしも侵入のしやすさには繋がらないが,3年程度法面を保護するマットは自然侵入促進に有効であることがわかった。