2020 年 46 巻 1 号 p. 71-74
人口減少社会において,都市緑地等のインフラの効率的な維持管理が重要である。都市緑地は炭素固定,大気浄化,雨水遮断等の生態系サービスを都市空間に提供するが,その定量的評価手法は確立していない。そこで,樹木による生態系サービスの定量的評価を目的として,i-Tree Ecoとの互換性および拡張性を実現する樹木構造解析システムを開発した。これにより国内の主要な緑化樹木についてi-Tree Eco同様に葉面積,葉・木質部乾燥重量の算出が可能となり,さらに国内で開発されたアロメトリー式に基づく木質部乾燥重量の算出も可能とした。