日本緑化工学会誌
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技術報告
沖縄島中南部における道路街路樹3樹種に発生した胴吹きとひこばえの実態調査
谷口 真吾 田場 睦規松本 一穂
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2022 年 48 巻 1 号 p. 156-159

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抄録

沖縄島中南部に道路街路樹として植栽された3樹種(リュウキュウコクタン,ホルトノキ,アカギ)の「胴吹き」(地上高20 cm 以上の樹幹に発生した幹萌芽枝)と「ひこばえ」(地上高20 cm 以下の根株に発生した根萌芽枝)の発生実態を調査した。胴吹きとひこばえの発生本数が多かった方位は3樹種とも東南から西,北西向きの樹幹面であった。このため,胴吹きとひこばえの発生は,東から南,西,北西向きの樹幹面への太陽光の照射がひとつの原因として推察された。胴吹き,ひこばえの発生を防ぐ樹形管理は,太陽光の樹幹への直射を防ぐことが重要であり,東から南,西向きの樹幹には自然枝を出来るだけ低い位置まで残した樹形の確保が望ましいと考えられる。

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© 2022 日本緑化工学会
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