本研究では,緑地空間の風景をVR動画で視聴させ,その印象評価実験を行い,緑地空間の風景が人に及ぼす心理的な効果を明暗の観点から明らかにした。その結果,画像下部が暗く,明るさのコントラストが弱い動画の評価が低かった。また,印象評価の評定の平均値から因子分析を行った結果,「空間快適性因子」と「活性因子」が認められた。この2つの因子の因子得点を目的変数とし,画像の各特長を説明変数とした重回帰分析を行った結果,「画像上部の画素値の標準偏差」のみ説明変数に採用することが望ましいと判断され,視野上部の明るさのコントラストが高いほど緑地空間の快適性が向上することが示唆された。