2022 年 48 巻 1 号 p. 80-85
近年義務化された事業所ストレスチェックでは,半数以上の就業者がストレスを抱えることが明らかになった。そこで就業者の状態改善を目的に,オフィスに設けた植栽を活用した園芸活動を,3か月間にわたり就業者に提供した。ワークエンゲージメント・ウェルビーイング・社会的健康の3点に着目した効果検証の結果,就業者のワークエンゲージメントが園芸活動体験後に有意に向上した。また,園芸活動への参加が職場や私的な交流に良い影響を与えたとアンケートで回答した就業者は,UCLA孤独感尺度に基づく社会的孤独感が有意に緩和した。就業者への園芸活動の提供が,ワークエンゲージメント向上や社会的健康促進に寄与する可能性が示された。