積雪寒冷地におけるのり面では,のり面とこれを覆う植生工の境界や,のり面表層で滑動する表層崩壊が多く,これらの箇所が弱部となっている可能性がある。この疑問を解明する足掛かりとして,本研究では土質と締固め度Dcが異なる2層構造の土供試体を作製し,その境界面をせん断位置とした定圧一面せん断試験を行い,草本植物の根系が層境界に与える影響について明らかにすることに取り組んだ。ここでは,根系が供試体の下層まで到達していたか否か確認するため,X線CTスキャンを実施している。試験結果から,草本植物根系が下層の土まで発達することができれば,層境界は補強されて靭性が向上することが明らかとなった。