2022 年 48 巻 1 号 p. 99-102
本研究では,火山斜面の地形を改変せずに設置できる三日月形治山緑化資材(ToCR)を三宅島の緩傾斜荒廃斜面に設置した時の植生回復に伴う植被と表面侵食の変動を報告する。植被の変動は,ToCR区(ToCR設置)と対照区(未設置)の1 mコドラートにおける2年間の植被率を求めた。侵食量はToCR設置2年後に2つの区のリル,リル間地,ToCRの堆砂エリアにおける侵食ピン長の差から求めた。ToCR区と対照区の植被率と侵食量の有意差を統計検定により求めた。その結果,植被率は設置2年後の夏季から有意差がみられた。侵食量は対照区リルと対照区リル間地,対照区リルとToCR区リル間地に有意差がみられた。