2023 年 49 巻 1 号 p. 107-110
伊勢自動車道(玉城IC~伊勢西IC)は,伊勢神宮の内宮と外宮の中間を通過すること,また,伊勢志摩国立公園の一部を通過することから,計画当初より神宮司廳,環境庁(現環境省)との協議が行われた。神宮司廳との協議で,森林を中心とする生態系の破壊の防止に留意すること,特に大型動物の行動圏の維持のため横断路の確保に取り組むことの2 点を自然環境保全方針とした。沿線の生態系保全に係る事前調査と様々な保全策を実施し,計画路線周辺の自然豊かな動植物の生息・生育環境の保全に配慮したエコロードとして整備された。供用後30年目の調査を含む,過去5回の自然環境追跡調査結果から,保全策は保全方針を満足し,沿線の生態系の維持に役割を果たすことを示した。