日本緑化工学会誌
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短報
クズ(Pueraria lobata (Willd.) Ohwi subsp. lobata)のモニタリングにおけるUAVプラットフォームの有効性の実証
丹羽 英之 片山 篤
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2025 年 51 巻 2 号 p. 247-252

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抄録

クズは世界の侵略的外来種トップ100に挙げられている。クズの防除においては,侵入の早期発見とモニタリングが重要であり,UAVプラットフォームが有用と考えられるが,これまでに応用例がない。そこで,本研究では,クズの侵入が確認されている緑地で,クズのモニタリングにUAVプラットフォームが有効であることを実証し,戦略的な管理を行うための基礎情報を得ることを目的とした。万博記念公園(大阪府吹田市)の自然文化園の森(約25 ha)を調査対象とした。UAVプラットフォームを使いオルソモザイク画像を作成し,目視判読によりクズのパッチポリゴンを作成した。Digital Canopy Height Model (DCHM)と園路データを用いてクズの分布特性を分析した。万博記念公園では,クズのパッチ面積が2021年から2024年にかけて2.2倍に増加し,樹冠を覆うクズが大きく増加していることが明らかになった。園路から30 m以内に83%以上のクズのパッチが分布していた。クズが園路から離れた樹冠高の高い場所へと拡大していることが明らかになった。UAVプラットフォームは,クズのモニタリングに有効だといえる。

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